KAMI (Malice Mizer)
過去と未来に誓う永遠
Farewell for Eternity

ここで何を言えばいいのだろう?
6月下旬、突然舞い込んだ1通の訃報,
MALICE MIZERのドラマーKamiの急逝を知らせた悲しみを、
どこにぶつければいいのだろう…
人は悲しみを乗り越えて、またひとつ強くなれると言うけれど、
強くなっても思い出は残される。
ならば永遠に忘れないでいたい、そして共に生きて行きたい、
ドラマーの枠を超えたパフォーマー、Kamiと。 
その為にも彼がここ数年間にみせてくれた勇姿とその姿を、
再びここに記しておきたい。
誰も彼をいつまでも忘れる事のないように…

[Kami on Personality]
日本の歴史を飾る戦国武将に憧れ、 人一位正義感 
が強いのに、意外と短気で愛情的な一面も持ち、それでいて
涙脆く、非常にセンシティヴで、人に優しく気追う心も持っていたKami。

人付き合いが良く、 友人のバンドのライヴにも頻繁に足を運び、
バンドがかなり有名になってからも居酒屋の打ち上げにまで
気さくに顔を出している反面、時々とても可愛い憂鬱そうな表情で
人を寄せつけないオーラを放っている事もあった。
かつてKamiが撮影でよく使っていた「仮面」は、
そんな彼の性格を表す 「二面性」を象徴するものだったという。

初めて彼に出会ったのは94年、マリスーミゼルが1st CD「memoire」
のレコーディングに入れる前だった。歓談が続く中、彼は時折には
かんだような笑顔を見せながら、これからのバンドの方向性や自分の
事を輝く瞳で語っていた。
その「memoire」のレコーディング スタジオに、本誌用のコメントを
取りに行った時、狂いスタジオに機材が散乱する中で座る場所を作って
くれたのKamiだった。「memoire」をリリースして数カ月後、
バンドの方向性の相違を理由に前ヴォーカルは脱退、
そのラスタライヴの時、感情を圧し殺してパフォマンスに徹していた
メンバーの中で、Kamiだけはステージの上でドラムを叩きながらも
悲しげな表情をし、涙さえ浮かべているようにも見えた(実際、
楽屋では本当に泣いてしまったとライヴ後に本人は言っていた…)。

95年に新ヴォーカリストを迎え、新たな活動をスタートさせるまで
の間に、Kamiはマリスミゼルでの自分の在り方を見つめ直していた
という。それはいわゆるロックバンドのドラマーでありたいという
1ミュージシャンとしての実直な気持が、マリスミゼルという未知なる
世界において自分が進化していく姿を見い出す邪魔をしていたからだったのだろう。



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